川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

無月 361 後藤祐乗

昨日、台風を避けるため、嫁さんが20日の予定を繰り上げて東京に行きました。突然であっという間でしたが、無事着いて安心しました。今日の朝はいつものように、一人で海沿いを走って来ました。 

「日本史1200人」361 後藤祐乗(1440〜1512)

彫金家。後藤家の所伝によると、初め将軍・足利義政側近の軍士として仕えていたが、18歳の時に同僚からの讒言を受け入獄した。獄士に請うて小刀と桃の木を得て神輿(ミコシ)船14艘・猿63匹を刻んで見せたところ、その出来栄えに感嘆した義政によって赦免され、装剣金工を業とするように命じられたと伝えられる。江戸時代まで続く、後藤四郎兵衛家の祖となる。

「無月でも桃の木よ生め神輿船 後藤祐乗 に 端遊」

無月が9月の季語です。本来は8月15日の夜、全く名月が見えないことですが、真っ暗闇を借用しました・・・現存する祐乗の作品には自署のものは有りませんが、小柄(コヅカ)・笄(コウガイ)・目貫(メヌキ)の三所物(ミトコロモノ)が主で、良質な地金に龍・獅子などの文様を魚々子地(ナナコジ)に高肉彫で表したものが多いそうです。

習字は、「無月でも」はサラリと、「桃の木よ生め」は強く、「神輿船」はスッキリと、というつもりで書きました。


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