川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

冷(スサ)まじ 156 レオ3世

 朝、隣町に行き、二人でいつものコースを楽しく走り、おしゃべりして来ました。帰りは間一髪でずぶ濡れになるところでした。

「世界史1200人」156 レオ3世(?〜816)

ローマ教皇。 ローマの貧民階級の出身者であったが、聖職者の道を歩んで頭角を現してゆき、遂に795年にローマ教皇に就任するに至った。しかし反発する者も少なくなく、799年には暗殺者に襲われて、かろうじて脱出してアルプスを越え、フランク王国カール大帝のもとへ逃げ込んだ。そしてカール大帝の保護を受けてローマに戻った後、800年12月のクリスマスの日、サン・ピエトロ大聖堂でのミサの最中、カール大帝ローマ皇帝の帝冠を授けた。ここに西欧の大実力者とローマ教皇の提携という、西欧の新たな歴史が花開くこととなったのである。

「冷(スサ)まじき暗殺逃れ恩返し レオ3世 に 端遊」

冷(スサ)まじが10月の季語です。晩秋の冷然・凄然とした雰囲気です・・・帝冠を授けた理由は、カール大帝に受けた恩のほか、教皇の皇帝に対する優位性の確保、東方教会への対抗などがあり、ローマ皇帝の座が797年より空位である事情もありました。レオ3世は816年に死去し、1673年に列聖されました。

習字は、「冷まじき」は大胆に、「暗殺逃れ」は強く、「恩返し」は柔らかく、というつもりで書きました。


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