川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

冬の虫 193 アンリ3世

退院後4日目、シャワーを浴びて上がろうとしたら、タイルに血が滴り落ちていて慌てました。手術と関係したところからだったらと思ったのですが、引っかき傷でした。

「世界史1200人」193 アンリ3世(1551〜1589)

フランス王、シャルル9世の弟、兄の死後に即位、ヴァロワ朝最後の王。積極的に新教徒の弾圧に加わってはきたが、宗教内戦の平和的解決をも願うアンリ3世は、旧教徒内で英雄視されるギーズ公と違い評判が悪かった。1588年、ギーズ公の野心を察知してパリ入城を禁じたが、逆にパリ市民はアンリに対して蜂起し、逃亡を余儀なくされた。旧教徒同盟はギーズ公の主導のもと、王権の制限を議論し始めた。これに対してアンリは和解すると偽ってギーズ公を暗殺させ、今度は新教徒と協力関係に入った。アンリは急進的旧教徒の暗殺者に短剣で襲われて重傷を負い翌日の深夜に死去した。彼は母から最も愛され、彼女は彼を「愛らしい目」と呼んで溺愛した。

「冬の虫旧から新へ飛び損ね アンリ3世 に 端遊」

冬の虫が11月の季語です。元気がなく鳴くこと少なく哀れを誘います。窮地のアンリに掛けました・・・アンリは兄が在位中に、ポーランド王になりましたが、兄の死を知ると、深夜に側近数人を伴い王宮を出奔しました。国王の逃亡という大事件にポーランド貴族たちは愕然としましたが、せいせいしたと思う貴族も少なくありませんでした。

習字は、「冬の虫」弱々しく、「旧から新へ」は強く、「飛び損ね」はサラリと、というつもりで書きました。


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