川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春の泥 265 ハインリヒ4世

朝、一人で海沿いを走って来ました。途中で、当分このコースは走らないことを思い出し、ロングランにしました。帰ってシャワーを浴びて体重を測ったら55.4kgと先週より0.4kg減っていました。

265 ハインリヒ4世(1050〜1106)

神聖ローマ皇帝。父王を継ぎ6歳で皇帝に即位し、摂政期間をおいて、15歳で親政を行った。かねてからの聖職者の反乱を抑えた矢先に、教皇グレゴリウス7世が聖職叙任権を宣言した。ハインリヒはこれに反発して「叙任権闘争」を開始した。ドイツ司教会議で教皇廃位を決議したが、それに対し教皇から「破門」の返礼を受けた。破門は社会的な抹殺を意味し、1年以内に破門を解かれない皇帝は廃位という決議が、反皇帝派諸侯によってなされた。苦汁の決断をしたハインリヒは、教皇の滞在するイタリアのカノッサ城の前で、雪の中を3日裸足で謝罪し続け、ようやく破門を解除された。

カノッサの屈辱ビチャリ春の泥 ハインリヒ4世 に 端遊」

春の泥が3月の季語です。思い出して頭がクラクラ、思わず足は泥の中・・・怒りの鎮まらないハインリヒは、4年後に新教皇にクレメンス3世を擁立し、グレゴリウス7世を配流しました。

習字は、「カノッサの」はスッキリと、「屈辱ビチャリ」はグチャグチャと、「春の泥」はサラリと、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20230310115028j:image