川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

目張剥ぐ 277 ドゥンス・スコトゥス

朝、雨が降っているので、ブログを書いて晴れたら走りに行こうと思っています。夜は飲み会も予定しています。

277 ドゥンス・スコトゥス(1266〜1308)

イギリス・フランシスコ会士・神学者・哲学者。オックスフォードとパリで哲学・神学を学び、パリ大学で教鞭を執った、スコラ学の正統な継承者である。アリストテレスに通じ、その思想の徹底的な緻密さから「精妙博士」といわれた。トマス・アクィナスと異なり、神学を「人間を神への愛に導く実践的な学問」であると考えた。彼にとって、人間の幸福は(トマスが言うような)神を直観することではなく、神を愛することにあった。この考えは近代の主体主義のルーツとなっていく。

「目張剥ぐ近代化じゃ神と人 ドゥンス・スコトゥス に 端遊」

目張剥ぐが3月の季語です。春になって、隙間風を防ぐ目張りを剥ぐことです。新しい風を入れるとイメージしました・・・英語で「のろま、劣等生」を意味するdunceは、スコトゥス学派の反対派が蔑称としてDunsesと呼んだことに由来すると言われます。

習字は、「目張剥ぐ」はベリッと、「近代化じゃ」はスキッと、「神と人」はフワッと、というつもりで書きました。


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