川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

剪定 278 ウィリアム

昨夜は近くの友人夫婦と、美味しいお酒・楽しい話をたっぷり味わいました。で、今日のランはお休みです。これから嫁さんと国立近代美術館に行こうと思います。

278 ウィリアム・オブ・オッカム(1300〜1349)

イングランドフランシスコ会会士・神学者・哲学者。信仰と理性は矛盾しないという考えを支持していた。個物のみが存在し、普遍は抽象で外在する存在ではないと主張したために、近代的認識論の父とみなす者もいる。近代科学・文化に対する貢献として「オッカムの剃刀」と呼ばれる、説明・理論構築上のケチの原理がある。常に原因・要因・変数が可能な限り最小となる説明を選ぶべきということを言っている。

「剃刀で神の理論を剪定じゃ ウィリアム に 端遊」

剪定が3月の季語です。木の生育・形などを良くするために枝を刈ることです。ケチの原理に掛けました・・・オッカムは異端として破門され、ミュンヘンへ逃亡し、教皇と対立していた神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世の保護を受けました。そして同地でペストによって没しました。

習字は、「剃刀で」はスッキリと、「神の理論を」はモニャモニャと、「剪定じゃ」は切る、というつもりで書きました。


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