川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

菖蒲 274 度会家行

 朝、今日も雨です。予報では朝は曇りだったので、昨日洗ったランシューズを外に出しておいたのですが・・・中に入れて、バイクを漕ぎました。内地の梅雨とそっくりで、びっくりしています。

「日本史1200人」274 度会家行

伊勢外宮の神官。伊勢神道の外宮の神官として、内宮より外宮を優位とする伊勢神道を唱えて、仏より神が上位であること(反本地垂迹説)と、外宮信仰を主張した。学者・祠官としてのみならず、勤王家として建武の新政挫折後の南北朝の動乱南朝方の北畠親房を支援し、南伊勢地区の軍事的活動にも挺身した。家行の神国思想は北畠親房の思想に大きく影響した。後醍醐天皇の吉野遷幸にも尽力した。

「中古より立て神国と湯に菖蒲 度会家行 に 端遊」

菖蒲が5月の季語です。葉が細長く刀のようで、邪気を払うといわれ、風呂に入れたりなどします。「中古」は太古・上古に次ぐ平安時代を中心にした時期です。著作の「類聚神祇本源」は後世の神道に大きな足跡を残しました。本地垂迹説とは、神道八百万の神々は、実は様々な仏(菩薩や天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ゴンゲン)であるとする考えであり、家行はこれに反対を主張しました。

習字は、「中古より」は素朴に、「立て神国と」は強く、「湯に菖蒲」はスッキリと、というつもりで書きました。


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