川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

新茶 273 慈円

 朝、今日も雨で隣町のランは休みにし、バイクを漕ぎました。雨が降らない予報でしたが、くるくる変わります。

「日本史1200人」273 慈円(1155〜1225)

延暦寺天台座主(天台宗の最高位)、父は摂政関白・藤原忠通九条兼実の弟。承久の乱の直前に歴史書である「愚管抄」を著し、朝廷と武家の協調を願い、後鳥羽上皇の倒幕計画を諌めたとされる。また、当時異端視されていた専修念仏の法然の教義を批判する一方で、その弾圧にも否定的で、法然親鸞を庇護してもいる。なお、親鸞は9歳の時に慈円について得度を受けている。歌人としても有名で家集に「拾玉集」があり、「新古今和歌集」などに名が採り上げられている。

「故事を引き座を和やかに新茶飲み 慈円 に 端遊」

新茶が5月の季語です。口に含むと何ともいえない香りと味がします。「座を和やかに」は座主にもチョッと掛けました。「愚管抄」は天皇の初代から第84代までの歴史を、貴族から武士の時代への転換と捉え、末法思想と「道理」の理念とに基づいて、仮名文で述べたものです。

習字は、「故事を引き」は素朴に、「座を和やかに」は柔らかに、「新茶飲み」はスッキリと、というつもりで書きました。


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