川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

薔薇 282 藤原定家

 朝、一人で海沿いを走って来ました。ハーリーは中止になりましたが、隣の舟屋では3日続いて宴会のようです。

「日本史1200人」282 藤原定家(1162〜1241)

公卿、歌人平安時代末期から鎌倉時代初期という激動期を生き、日本の代表的な歌道の宗匠として「美の使徒・美の鬼・歌聖・日本最初の近代詩人」などと仰がれてきた。一方で明治以降の評価には毀誉褒貶があり、「定家美(妖艶)のなかには華麗幻燿にすぎて人を頽廃・好婬に誘わずにおかないこと、つよい幽鬼性・悪魔性があって人を死や亡びのなかに投身させようとする性質をもつこと(石田吉貞;妖艶 定家の美 56頁抜粋)」などとも評価されている。

「薔薇の詩(ウタ)狂えや狂え手のひらに 藤原定家 に 端遊」

薔薇が5月の季語です。花言葉「愛・美」と棘が定家にピッタリです。定家の詩には人の狂う様を、手のひらに乗せて見るようなところがあるのかな・・・定家の日記には、「心神不快」とか「心神迷惑」などの言葉が随所にあり病弱だったようです。写経や書写を通して持病の不快感を克服していました。56年にわたる日記「明月記」は貴重な資料です。

習字は、「薔薇の詩」はスッキリと、「狂えや狂え」は大胆に、「手のひらに」は柔らかく、というつもりで書きました。


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