川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

古茶 281 鴨長明

 我が集落の、漁師たちの、最も大きな祭りであるハーリー祭は、コロナ感染者が発生したので中止になりました。僕の地域の南組は昨日、ユニフォームを着て漕ぎ納めをしました。女性陣が鉦・太鼓を鳴らし、とてもカッコいい納め式でした。今日の朝は、一人で海沿いを走って来ました。

「日本史1200人」281 鴨長明(1155〜1216)

歌人、随筆家。賀茂御祖神社(下鴨神社)の家に生まれたが、神職の地位を得られずに50歳で出家した。晩年に、京の郊外・日野山に一丈四方(方丈)の小庵をむすび、当時の世間を観察したことから名づけた「方丈記」は和漢混淆文で記述された日本の三大随筆の一つである。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」の書き出しで移り行くもののはかなさを語った後、同時代の災厄についての記述が続き、後半は草庵での生活が語られる。

「悔しくて泡沫(ウタカタ)を詠む古茶を飲む 鴨長明 に 端遊」

古茶が5月の季語です。去年のお茶です。長明は出世競争に負けて出家しています。他に歌論書の「無名抄」、説話の「発心集」、歌集として「鴨長明集」といった作品があります。また、勅撰和歌集に25首が入集しています。

習字は、「悔しくて」は少し弱く、「泡沫を詠む」は泡のように、「古茶を飲む」は素朴に、というつもりで書きました。


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