川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

茎立(ククダチ) 230 北条政村

 朝、雨が止むのを待って、海沿いを走ってきました。シャワーを浴びて体重を測ったら53.6kgと先週より0.3kg減っていました。

「日本史1200人」230 北条政村(1205〜1273)

北条義時の子、7代執権。60歳で長時と同じく中継ぎ役の執権となる。1268年に蒙古国書が到来すると、元寇という難局を前に権力の一元化を図るため、執権職を18歳の時宗に譲り、64歳の政村は再び連署として補佐、侍所別当も務める。1273年に出家し、同年に69歳で死去する。和歌・典礼に精通した教養人であり、勅撰集には政村の歌は四十集入っており北条一門の中で最多である。京都の公家衆からも敬愛され、亀山天皇の使者が弔慰のため下向したという。

「茎立(ククダチ)のお爺鉢巻き元よ来い 北条政村 に 端遊」

茎立(ククダチ)が3月の季語です。蕪や大根などが花茎を出す「とうが立つ」状態です。60歳過ぎても頑張る政村に掛けました。1260年、娘の一人が錯乱状態となり、蛇のような狂態を見せました。これは比企の乱の怨霊に取り憑かれたためとされ、治癒を模索した政村は写経に供養、加持祈祷を行ってようやく収めたといいます。息女の回復後ほどなくして政村は比企氏の邸宅跡地に蛇苦止堂を建立し、現在は妙本寺となっています。政村の家族想いを反映させたと評されています。

習字は、「茎立の」はスッキリと、「お爺鉢巻き」は強く、「元よ来い」は大胆にくどく、というつもりで書きました。


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