川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

猛暑 534 塚原卜伝

朝、海岸沿いを走ってきました。嫁さんは学期末テストなんて、はるか昔の話しなので、時間の使い方とか四苦八苦のようです。

「日本史1200人」534 塚原卜伝(ボクデン;1490〜1572)

戦国時代の剣士、兵法家。父祖伝来の鹿島神流に加え、養父祖伝来の天真正伝香取神道流を修めて鹿島新當流を開いた。卜伝は号で、実家・吉川家の本姓の卜部うらべを由来とする。武者修行の旅に出て「真剣の仕合十九ヶ度、軍の場を踏むこと三十七ヶ度、一度も不覚を取らず」などと述べられている。著名な逸話のひとつに「無手勝流」がある。琵琶湖の船中で若い剣士が決闘を挑んでくるが、周囲に迷惑がかかることを気にした卜伝は、二人で小舟に乗り移る。小島に舟を寄せると、剣士は舟を飛び降り島へ急ぐが、卜伝はそのまま櫂を漕いで島から離れてしまう。剣士が大声で罵倒するが、卜伝は「戦わずして勝つ、これが無手勝流だ」と言って高笑いしながら去ったという。

「猛暑には無手勝流じゃ省エネじゃ 塚原卜伝 に 端遊」

猛暑が7月の季語です。“猛暑の時は何もせず、省エネで生きよ”と卜伝先生の教えです・・・若い頃の宮本武蔵が卜伝の食事中に勝負を挑んで斬り込み、卜伝がとっさに囲炉裏の鍋の蓋を盾にして武蔵の刀を受け止めたとする有名な逸話がありますが、武蔵が生まれる前に卜伝は死んでいます。

習字は、「猛暑には」は強く、「無手勝流じゃ」は力を抜いて、「省エネじゃ」は楽しく、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20240702105220j:image