川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

葡萄 105 アウグストゥルス

 朝、隣町に行ったら急にランは休みになったので、一人で風車周りコースを走って来ました。久しぶりに東崎の灯台やアップダウンの広大な景色を見てきました。

「世界史1200人」105 アウグストゥルス(460〜511)

西ローマ帝国最後の皇帝である。父オレステスによって475年に皇帝として擁立された。しかし、それから一年も経たない内にゲルマン人の将軍オドアケルにより、父は死刑に、息子は退位に追い込まれた。オドアケル元老院を通じて「もはやローマに皇帝は必要ではない」とする勅書を東ローマ帝国の皇帝ゼノンへ送り、帝冠と紫衣とを返上した。退位後のアウグストゥルスは概して幸運だった。退位したときの彼はまだ若く、その家族はカンパーニャに送られ、そこで恩給をもらい余生を過ごしている。後にオドアケルが敗れた時も、新たに大王から恩給をもらい続けることができた。さらに、カンパーニャでは何百年も続くことになる修道院を建てるなどの業績を残した。

「父死刑息子恩給葡萄摘む アウグストゥルス に 端遊」

葡萄が10月の季語です。カンパーニャ地方はワインで有名なので、余生は葡萄を摘んだかな・・・通俗的に、アウグストゥルスの退位をもって西ローマ帝国の「滅亡」とみなされています。しかし、それ以前から西ローマ皇帝は一切の権威を失っており、実権はオドアケルに代表されるゲルマン人の将軍たちが握っており、「滅亡」の表現は「誤解を招く不正確で不適切な表現」として歴史学者より問題が指摘されています。

習字は、全体にふわりとし、「父死刑」は弱々しく、「息子恩給」はとぼけて、「葡萄摘む」はサラリと、というつもりで書きました。


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