川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

きりぎりす 349 二条良基

 朝、台風が近づいて来たので、家でバイクを漕ぎました。18年前の今日、島に引っ越してきました。お祝いです!

「日本史1200人」349 二条良基(1320〜1388)

公卿、歌人。和歌と連歌に長け、僧・救済と共に准勅撰連歌集「菟玖波集」を編纂し、連歌の地位を高めた。また、当時社会的評価が低かった猿楽能に理解を示して、少年時代の世阿弥に対して保護を加えたことも知られている。その一方で足利尊氏・義満に深く接してその後ろ楯を得て、5度(数え方によっては4度)にわたって摂政・関白の座に就くなど、権力や名誉に対しては飽くなき野心家として見られることも多い。

「きりぎりす歌を名誉を果てるまで 二条良基 に 端遊」

きりぎりすが9月の季語です。「アリとキリギリス」のように、死ぬまで何度も歌うので、良基に掛けました。良基に嫌悪感を持つ人は少なくなかったのですが、3度にわたって南朝軍に京都を追われた苦い経験から、武家政権との連携の重要性を熟知して朝幕関係の安定化に努めたことは高く評価されています。

習字は、「きりぎりす」は控えめに、「歌を名誉を」は大胆に、「果てるまで」はサラリと、というつもりで書きました。


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