川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春霙(ミゾレ) 280 フス

朝、善福寺川沿いを走ってきました。僕のようにTシャツ短パンだけの人は少なく、寒いでした。途中の2本の桜が目に染みました。

280 フス(1370〜1415)

ベーメン(チェコ)・思想家・宗教改革家。農民の子として生まれたフスは、プラハ大学の神学教授になり、免罪符を批判し、聖書だけを信仰の根拠とし、プロテスタント運動の先駆者となった。破門され説法も禁止されたが、「教会論」などの著作による活動を続け、民衆に広く支持されるに至った。コンスタンツ公会議に召喚されたフスは、ここでも教会批判を止めなかったため、「悪魔」として火あぶりに処せられた。フスの最期の言葉は「真実は勝つ」だった。地元のベーメン教皇と皇帝に対する反乱が起き(フス戦争)、鎮圧まで17年かかった。

「真実は火炙りの跡春霙(ミゾレ) フス に 端遊」

春霙(ミゾレ)が3月の季語です。春なのに冬に戻ったかのように降る霙です。刑の過酷さと火炙りの跡に降る霙を思いました・・・教会批判に関するフスの著作は、それによってチェコ語が統一されるという副産物をもたらしました。

習字は、「真実は」は素朴に、「火炙りの跡」はメラメラと、「春霙」は弱く、というつもりで書きました。


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