川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

赤い羽根 426 ミルトン

朝、善福寺川沿いを走ってきました。毎日新聞のAIについての連載をビックリしながら読みました。嫁さんは若冲の虎の模写をしています。

「世界史1200人」426 ミルトン(1608〜1674)

イギリス、詩人。代表作「失楽園」は、神に叛逆して一敗地にまみれた堕天使ルシファーの人間に対する嫉妬と謀略、そのために楽園追放に至るも、その罪を自覚し甘受して楽園を去る人間の偉大さを描いている。特に、ロマン派の詩人たちは、堕落し「サタン」と名付けられたルシファーを英雄的に描いた魅力的な作品だと称賛している。ダンテの「神曲」とともに、キリスト教文学の代表作として知られる。ミルトンは清教徒革命時に教会改革論や言論の自由を論じた「言論・出版の自由」を発表し、共和制を弁護しオリバー・クロムウェルを支持した。

「堕天使のニヤリ澄まして赤い羽根 ミルトン に 端遊」

赤い羽根が10月の季語です。愛の募金の羽根です。血に塗られた羽根かな・・・ミルトンは44歳の時に過労で失明しました。1660年にクロムウェル独裁制が崩壊し王政復古を迎えると、投獄・出獄を経て以後は、娘たちの援助を受け詩作に没頭しました。「失楽園」も口述筆記により制作され、1667年に全10巻で出版されました。

習字は、「堕天使の」は堕を強調して、「ニヤリすまして」は悪意をこめて、「赤い羽根」はすまして、というつもりで書きました。


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