川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

神無月 118 ガレノス

朝、一人で海沿いをロングランして来ました。両膝にサポーターをしたら、値段の高い右膝のサポーターがすごく良く感じ、余りにも違うので、途中で左右を交換しました。で、余り違わないことが分かりましたが、高いものはその分良いことも分かりました。

「世界史1200人」118 ガレノス(129〜200)

ローマ帝国時代のギリシャの医学者。臨床医としての経験と多くの解剖によって体系的な医学を確立し、古代における医学の集大成をなした。彼の学説はその後ルネサンスまでの1500年以上にわたり、ヨーロッパおよびイスラームの医学において支配的なものとなった。彼は父が歿した後、各地で12年以上の研究を積み、故郷に戻ると剣闘士の学校で3〜4年間、外科医として勤務した。この時期に、事故・外傷の手当てに関する多くの経験を蓄積した。ガレノスの知識は、生きた動物を使った臨床実験によって広がりを見せた。その一環として、一度に神経の束を切断するために生きた豚を解剖することを行った。その際に、豚に悲鳴を上げさせないために喉頭の神経を切断したが、この神経は現在、少なくとも英語では「ガレノスの神経」とも呼ばれている。

「ガレノスの神経豚は神無月 ガレノス に 端遊」

神無月が11月の季語です。本来は陰暦の10月・陽暦の11月です。諸国の神様が出雲大社に旅する月ですが、句では「神なんて無い」と豚が悲鳴をあげている、とイメージしました。現代から見れば、ガレノスの理論は部分的には正しく、部分的には誤りがあります。正しいこととしては、彼は、動脈が運ぶものは生気ではなく血液だということを示し、神経機能、頭脳、心臓に関する最初の研究も行いました。彼はまた、アリストテレスが心は心臓にあるとしたことに対し、心は脳に宿ることも示しました。

習字は、「ガレノスの」は不安なように、「神経豚は」は強弱を付けて、「神無月」は弱々しく、というつもりで書きました。


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