川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

秋の山 117 プリニウス

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。いつものコースへの新しい道が開通して、チョッと気持ちよく走りました。シャワーを浴びて体重を測ったら51.7kgと先週より1.0kg減っていました。今週は頂いた柿や梨を毎日食べ、頂いたどらやき・栗まんじゅう・寿司・餃子なども食べたのですが、不思議です。

「世界史1200人」117 プリニウス(23〜79)

博物学者・政治家。ローマ帝国の海外領土総督となり各地を調査する。プリニウスの著作で唯一現存しているのが、自然と芸術についての百科全書的な37巻の大著「博物誌」である。自然界の歴史を網羅する史上初の刊行物であった。この書物には、100人の著者によるおよそ2000巻の本を参照し、そこからピックアップした2万の重要な事項が収録されている。この百科全書は、膨大な参考文献表から始まり、天文学、地理学、民族学、人類学、人体生理学、動物学、植物学、園芸、医学と医薬、鉱物学と冶金、美術にまでおよび、余談にも美術史上、貴重な話がふくまれている。直接見聞きしたものはほとんどなく、受け売りの論評と迷信がないまぜになった風変わりな書物である。

「百科の実怪し美くし秋の山 プリニウス に 端遊」

秋の山が10月の季語です。秋の山では熟した実がいっぱいです。怪しい美しい「知」を「実」としました。79年にヴェスヴィオ山大噴火のとき、プリニウスナポリの近くで司令長官の任についていました。火山現象を調査したい熱意と、友人らを救出しなければという思いから、彼はナポリ湾をわたって上陸し休息していましたが、火山性地震が激しくなり、濃い煙と硫黄の臭いが立ち込めたため、人々は散り散りになって逃げ出しましたが、プリニウスは動けずその場で倒れました。収容された彼の遺体は眠るがごとくであったといいます。

習字は、「百科の実」はサラリと、「怪し美くし」は怪しく、「秋の山」は楽しく、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20211029094051j:image