川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

風光る 241 佐々木高綱

 朝、雨の予報だったのでバイクを漕ぎましたが、シャワーを浴びてからもう一度予報を見たら晴れていました。走れなかったのは残念ですが、やっと暖かくなって来そうです。

「日本史1200人」241 佐々木高綱(?〜1214)

石橋山の戦いで頼朝の危機を救った武士。1184年の宇治川の戦いで、頼朝から高綱に与えられた名馬は、先に梶原景季が願っていたものであった。これを恥辱と考えた景季は、高綱を殺して自害しようと決意する。高綱は機転を利かせて、これは賜ったのではなく盗んだのだと言うと景季は「自分も盗めばよかった」と笑った。さらに、高綱と景季は一番乗りの功名を目指して川に乗り入れようとしたが、高綱は「馬の腹帯が緩んでいる。絞め給え」と助言し、景季が馬の腹帯を締め直している隙に川に進み、高綱が一歩早く対岸に上陸して一番乗りを果たした。「平家物語」や「源平盛衰記」にその活躍が描かれ、歌舞伎の「鎌倉三代記」にも登場し、非常に人気のある武士である。

「嘘も良し!一番乗りに風光る 佐々木高綱 に 端遊」

風光るが4月の季語です。春は全てが風と共に光っています。これを一番乗りに掛けましたが「絞め給え」は嘘かな・・・現在、長野県松本市にある真宗大谷派正行寺と浄土真宗本願寺派正行寺は、親鸞聖人の弟子となった高綱が建立したと伝えられており、近くには高綱のものと推定される墓があります。また地元民は高綱の名にちなみ、この一帯を「高綱原」と呼んでおり、市立高綱中学校も存在します。

習字は、「嘘も良し!」はサラリと、「一番乗りに」は強く、「風光る」は明るく、というつもりで書きました。


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