川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

蛙(カワズ) 240 比企能員

 朝、今日も雨なのでバイクを漕ぎました。シャワーを浴びて体重を測ったら53.6kgと先週より0.2kg減っていました。今日は4月1日、年度初めですが島の天気は荒れ模様です。

「日本史1200人」240 比企能員(?〜1203)

鎌倉幕府御家人。頼朝からの信頼が厚かった側近で、娘が源頼家の子を生み、外戚として権力を強めたが、北条時政に疎まれ謀略により滅亡する。頼家が危篤状態に陥った際、北条時政の頼家遺領分与の決定に不満を持った能員は、頼家に時政の謀反を訴える。しかし、この密議を障子の影で立ち聞きしていた政子が時政に告げ、先手を打って仏事の相談があるとして能員を自宅に呼び出した。一族はさかんに引き止めて武装するように訴えたが「武装したりすればかえって怪しまれる」と振り切り、平服のまま時政の屋敷に向かい、時政の手勢に刺し殺された。

「平服で飛んで火に入る蛙かな 比企能員 に 端遊」

蛙(カワズ)が4月の季語です。蛙はなんとなく無防備なので能員に掛けました。歴史学者からは、北条氏征伐を企てたという能員が、敵であるはずの時政の邸を無防備に訪れている不自然さなどから、比企氏の反乱自体が北条氏のでっちあげであろうとの見方がされています。

習字は、「平服で」はスッキリと、「飛んで火に入る」は強く、「蛙かな」はサラリと、というつもりで書きました。


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