川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

時の日 334 ライムンドゥス・ルルス

朝、善福寺川沿いを走ってきました。どんどん島に帰る日が近づいて来ます。島はもうすぐハーリー、そして梅雨明けです。

「世界史1200人」334 ライムンドゥス・ルルス(1232〜1315)

マジョルカ人・著述家・哲学者。30歳頃に宗教的な啓示を受け、神に仕える生活を決心をした。「カタルーニャ語の父・カタルーニャ文学の祖」と呼ばれる。また計算理論の先駆者とされ、特にライプニッツに影響を与えている。さらに、文字列を生成する機械(ルルスの円盤)によって世界の真理を得る術(ルルスの術)を考案した。ガリヴァー旅行記のラピュータで出てくるザ・エンジンはこれに着想を得たものとする説がある。

「円盤が真理を指すと?時の日か? ルルス に 端遊」

時の日が6月の季語です。時の記念日のことです。天智天皇の時代に初めて水時計を使用した日が由来です。ルルスの円盤をネットでは見たのですがイマイチで、真理を指す円盤は時計しか思いつきませんでした・・・20世紀になると、ルルスの思想は「神秘的な魔術」としてオカルティズムなどが用いる道具に落ちました。しかし、現代になると数理論理学、象徴記号学図像学などで再評価が始まりました。

習字は、「円盤が」は幼く、「真理を」は強く、「指すと?」は疑って、「時の日か?」はとぼけて、というつもりで書きました。


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