川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

鵜 335 フランソワ・ヴィヨン

朝、善福寺川沿いを走ってきました。今日は朝から少し暑くなってきました。嫁さんは昨夜、ご近所三人組の楽しい飲み会でした。

「世界史1200人」335 フランソワ・ヴィヨン(1431〜1463)

フランス・詩人。中世最大の詩人とも、最初の近代詩人ともいわれる。パリ大学に入り卒業したものの、在学時より売春婦やならず者などと行動を共にしていた。乱闘騒ぎで司祭を殺してしまい、逃亡して窃盗団に加わり、投獄・出獄を繰り返しパリ追放となった。その後のヴィヨンの消息に関する記録は一切無い。無頼・放浪の生涯であったが、近代的ともいえる詩作を残した。作品集として「形見の歌」「遺言詩集」などがある。「吊るされ人のバラード」が特に名高い。

「鵜がニヤリ吊るされ人はまだ甘い ヴィヨン に 端遊」

鵜が6月の季語です。鵜飼ではいつも半吊りされています・・・フランソワ・ラブレー作の「パンタグリュエル物語」では、ヴィヨンがパリ追放後に修道院で隠退生活を送った様子が記されていますが、史実に基づくものではありません。

習字は、「鵜がニヤリ」は強く、「吊るされ人は」は悲しく、「まだ甘い」は大胆に、というつもりで書きました。


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