川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

早乙女 529 大村純忠

朝、海岸沿いを歩くように走ってきました。帰ってから気温と湿度を確認したら29℃の86%でした。嫁さんは相変わらず美術とパソコンで四苦八苦ですが友達と楽しく過ごしているようです。

「日本史1200人」529 大村純忠(スミタダ;1533〜1587)

戦国から安土桃山時代の大名、大村氏の第12代当主、日本初のキリシタン大名。1562年、ポルトガル人に横瀬浦を提供し、あわせてイエズス会士に住居などの便宜をはかり、結果として財政改善策は成功した。1563年、宣教師からキリスト教を学んだ後に洗礼を受け、領民にもキリスト教信仰を奨励した。その結果、キリスト者数は6万人を越え、日本全国の信者の約半数がいた時期もあったとされる。受洗後は妻以外の女性と関係を持たなかった。1587年、豊臣秀吉の九州平定においては本領を安堵されたが、咽頭癌並びに肺結核で重病の床にあった。病で衰えた純忠はたびたび神父を呼んで来世の事を話して欲しいと願い、それを聞きながら大いに満足して涙を流した。

「身を清め行くぞ天国早乙女じゃ! 大村純忠 に 端遊」

早乙女が6月の季語です。田植えをする女性ですが、単に乙女をも意味します。現世では“妻以外とは地獄行きですぞ”と神父は言ったかな・・・純忠の信仰は過激なもので、領内の寺社を破壊し、先祖の墓所も打ち壊しました。また、領民にもキリスト教の信仰を強いて、家臣や領民の反発を招くことになりました。

習字は、「身を清め」はスッキリと、「行くぞ天国」はウキウキと、「早乙女じゃ」は明るく、というつもりで書きました。


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