川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

野分き  佐多稲子

朝、海で泳いで来ました。ネットが復旧して、音楽を聞いたりニュースを見たり、有り難さをしみじみ感じます。英語も昨日と合わせ2日分をしました。

今日の川柳は「女たちの20世紀」より、左翼運動・夫婦問題を多く主題とした作家の佐多稲子長崎県に生まれるが、両親は十代であった。母親を亡くし小学校を中退してキャラメル工場で働き始める。中華そば屋・料理屋の女中をし後、丸善の店員となり知り合った資産家の息子と結婚するが一子を儲けたまま離婚する。カフェで働き始め文学に出会い、22歳で同人のひとりと結婚し、24歳で「キャラメル工場から」を発表し、以後多くを発表する。28歳で非合法で共産党に入党する。夫の不倫をきっかけに夫婦問題の長編小説も発表する。戦後は戦中の戦争協力的言動を批判される。更に、部分的核実験禁止条約を巡って共産党から除名されている。

「野分き来い柵(シガラミ)連れてドンと来い  佐多稲子 に感じて 端遊」

野分きが9月の季語です。秋に訪れる疾風で、野も草も吹き分けるので野分きと言います。柵(シガラミ)は引き留め、まとわりつくもの、じゃまをするものです。稲子は生まれた時から柵の連続で晩年の顔は「なんでもかかって来い!」と言っているようです。


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