川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

青嵐 300 北畠顕家

 昨日は、アマゾンの購入品を近くのコンビニで受け取りました。初めてのことはトラブルがつきもので、今回も店員さんが親切で助かりました。今日の朝も善福寺川沿いを走りましたが、途中でバテました。

「日本史1200人」300 北畠顕家(1318〜1338)

公卿・武将、北畠親房の長男。建武の新政が始まると親房と共に陸奥国(宮城県)へ赴任し、東国の経営にあたった。しかし1335年

足利尊氏建武政権に反旗を翻した。顕家は鎮守府将軍として、京に向かって1日30〜40kmで行軍し、楠木正成新田義貞と共に尊氏を九州に敗走させた。これは後の羽柴秀吉中国大返しを遥かに越える日本屈指の強行軍である。しかし、勢いを盛り返した尊氏の配下・高師直に敗れて戦死した。

「青嵐のゴォーと逆巻き空に消え 北畠顕家 に 端遊」

青嵐(セイラン)が6月の季語です。草木を揺り動かし山野にざわめきを起こす風です。顕家に掛けました。時代の流れに逆巻きました。顕家は戦死する7日前、後醍醐天皇に対して新政の失敗点を諌める奏上文を遺しました。「租税を下げ贅沢を抑制」「恩賞は天皇個人への忠誠心ではなく職務への忠誠心によって公平に配分」「行幸・酒宴の抑制」「佞臣の排除」などといった内容で、「意見が届かない場合には山中にこもる」と結ばれています。

習字は、「青嵐の」はスッキリと、「ゴォーと逆巻き」は大胆に、「空に消え」は儚く、というつもりで書きました。


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