川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

隙間風 209 ジェームズ2世

土曜日に東京を出て石垣に着いたのですが、与那国島強風のため飛行機は欠航で石垣泊となりました。日曜日は満席で再度石垣泊となりました。そして今日も空港でキャンセル待ちをしています。さすがに石垣3泊は勘弁ですが・・・

「世界史1200人」209 ジェームズ2世(1633〜1701)

イギリス王、チャールズ2世の弟。クロムウェルの死去に伴い、兄チャールズ2世が王位に即き、ジェームズも故国の土を踏んだ。兄には庶子は多いが嫡出子がなく、ジェームズが推定王位継承者となった。さらに海軍総司令官になり、英蘭戦争に勝利したがカトリックであると公言したため解任された。兄の死後、王位に就くとき、議会は容認するトーリ党と反対するホイッグ党に別れ対立した。即位するなり専制政治を開始し、カトリックを擁護したため、議会はオランダ統領ウィレム(ウィリアム3世)を招聘した。ジェームズ2世は味方もなく戦わずにフランスに亡命した。流血のない政変として名誉革命と呼ばれた。

「何悪い!余は不名誉じゃ隙間風 ジェームズ2世 に 端遊」

隙間風が12月の季語です。亡命して隙間風の吹く部屋、心にも隙間風かな・・・ジェームズ2世はイギリス史のなかで、カトリック絶対王政を目論んだ悪役として描かれていましたが、歴史学界の変化や名誉革命300周年前後の研究などにより、否定される方向にあります。

習字は、「何悪い!」は強く、「余は不名誉じゃ」は弱く、「隙間風」は幼く、というつもりで書きました。石垣空港で書きました。


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