川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

寒晒し 222 リチャード3世

朝、海沿いを走って来ました。走りながら昨日の王将戦を思い出していました。羽生さんは、特に失敗無く打っても負けたなら、次の試合にどう臨むか・・・大変だなァ〜

222 リチャード3世(1452〜1485)

イギリス王、ヨーク朝最後の王。ヨーク家とランカスター家の争い「バラ戦争」で、兄のエドワード4世を支持した。兄の没後は兄の子を殺害して王位を奪取し国民の反感を買った。フランスに亡命していたヘンリ7世が率いるランカスター派とのボズワースの戦いで、国王自ら軍を率いて斧を振るって奮戦したが、味方の裏切りに遭い戦死した。遺体は、当時の習慣に従って、丸裸にされ晒された。2012年にリチャード3世のものらしき遺骨が発掘された。そこは戦死して引き回された末、埋葬された修道院のあった場所とされている。

「甥殺しそれだけか?余は寒晒し リチャード3世 に 端遊」

寒晒しが1月の季語です。本来は寒中に白玉粉を晒すことです。丸裸で晒された象徴としました・・・シェークスピアの「リチャード3世」としても有名です。「甥殺しの悪人」か評価はいまだ分かれていますが、2002年にBBCが発表した「100名の最も偉大な英国人」では82位に選出されました。

習字は、「甥殺し」は強く、「それだけか?余は」は大胆に、「寒晒し」は弱く、というつもりで書きました。


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