川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

蠅 324 コルテス

朝、善福寺川沿いを走ってきました。太陽と雨のせいで、緑がしっとり濃くなって来ました。

「世界史1200人」324 コルテス(1485〜1547)

スペイン・征服者(コンキスタドール)・メキシコ総督。兵を率いてユカタン半島に渡りアステカの首都に入った。王のモクテスマ2世は、神話上の肌の白い神と勘違いし丁寧に迎えた。しかし、神官と貴族を部下が虐殺し大反乱が発生した。コルテスは一旦逃げたが、5万余の大軍を整え、王国と文明を徹底的に破壊した。アステカ征服後は総督に任命され、カリフォルニア南部を探検し、ホンジェラスやニカラグアへ遠征隊を派遣した。入植者たちは広大な土地を与えられ、インディオたちを奴隷とした。

「蠅は見る殺せ犯せと白い神 コルテス に 端遊」

蠅が6月の季語です。あまりの腐肉の多さに、いつもは群がる蠅さえ、じっと見ているだけです・・・19世紀に独立したメキシコの実権を手にしたのは、かつて略奪と虐殺を繰り返したコンキスタドールの子孫でした。インディオの人権尊重は、20世紀になってやっとでした。

習字は、「蠅は見る」は静かに、「殺せ犯せと」は嫌らしく、「白い神」は無機的に、というつもりで書きました。


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