川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春風 147 藤原佐理

夜中にネットで便秘薬を調べました。足が攣り・口が開かず・便秘では人間失格だなァ〜、走ったら余計に悪化するかなァ〜と思いながら海沿いをロングランして来ました。無事走りとおし、シャワーを浴びて体重を測ったら54.1kg!と先週より2.1kgも減り、体重計からも「あなたのですか?」と質問されました。便秘だけど、口が開かないので余り食べられなかったせいかな・・・

 「日本史1200人」の第147番の藤原佐理(スケマサ944〜988)です。

書家・公卿。三蹟のひとり。実頼の孫。早くから能書の誉れが高く、作品に「詩懐紙」、書状「離洛帖」がある。酒を好みいいかげんな性格でもあったようで、現存する真跡は、不始末のわび状や言い訳の類が多い。例えば「離洛帖」は、太宰府への下向に際して執政の藤原道隆に挨拶を忘れたとりなしを縁者に頼む内容である。「去夏帖」は、自邸が壊れかけているが、修理費がないことを訴えている。また、詫び状でありながら、脱字があったり書き損じの上に重ね書きをするなど、執筆態度はぞんざいであり、自らの不始末にはいっこうに頓着せず、平気で書き流すことができた性格が窺われる。

「春風や借金詫びもサラサラと 藤原佐理 に感じて」

春風が4月の季語です。春風は暖かくのどかで、態度ものんびりして来ます。そんな中で借金願いや詫び状をサラサラ書いている佐理をイメージしました。太宰府からの帰洛途中、伊予国の手前で暴風雨にあい数日足止めされたある夜、佐理は夢に明神が現れ「社の額をあなたに書いてもらいたいと思い、暴風雨を起こした」と告げられました。そこで神前で揮毫し、無事都へ帰ることができました。この額は大山祇神社の宝物館に神号扁額として所蔵されているそうです。

習字は、「春風や」は軽く明るく、「借金詫びも」は困ったように、「サラサラと」はサラリと、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20210430114553j:image