川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春霞 232 北条実時

昨日は嫁さんの子供たちへのプレゼント作りなどを手伝いました。今日は何となくゆっくり起きました。嫁さんは小学校の卒業式に参加しています。

「日本史1200人」232 北条実時(1224〜1276)

北条義時の孫、金沢実時ともいう。10歳にして元服し翌年に出家した父から小侍所別当を移譲される。若年を理由に反対の声があったが、執権・北条泰時は嫡孫・経時が得宗家を継ぐ事になっており、その側近として同年齢の実時の育成を図るため起用した。泰時は2人に対し「両人相互に水魚の思い(交情極めて親密な思い)を成さるべし」と言い含めていた。長く執権を補佐し1275年に引退する。学問に秀で「源氏物語」の注釈書を手掛ける。また、実子・実政にあてた訓戒状も知られる。

「長い補佐文庫読む目や春霞 北条実時 に 端遊」 

春霞が3月の季語です。水蒸気で自然界はぼうっと見えます。亡くなる前年まで補佐したので、目も霞んで来たかな・・・文永の役の翌1275年には政務を引退し、六浦荘金沢(現在の横浜市金沢区)に在住します。そして自らの蔵書を集めて金沢文庫を創設し、翌1276年に死去します。

習字は、「長い補佐」はユーモア的に、「文庫読む」は柔らかに、「目や春霞」は霞んだように、というつもりで書きました。


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