川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春の雪 237 北条時行

 朝、予報では雨でしたが、空を見たら持ちそうだったので、一人で海沿いを走って来ました。今年は本当に雨が多いです。

「日本史1200人」237 北条時行(?〜1353)

北条高時の次男。1333年の新田軍・鎌倉侵攻の際には、逃れて叔父の泰家と共に諏訪氏に身を寄せた。建武政権期の1335年、北条氏復興のため中先代(北条と足利の中間の代)の乱を引き起こし鎌倉を奪還するが、わずか20日足利尊氏に逐われた。その後、南北朝の内乱では後醍醐天皇から朝敵を赦免されて、南朝方の武将として戦った。1338年に2度目となる鎌倉奪還に成功し、さらに1352年には3度目の鎌倉奪還を果たしたが、これも短期間に終わり、翌年に足利方に捕らえられ処刑された。

「三度目ぞイザ!鎌倉じゃ春の雪 北条時行 に 端遊」

春の雪が3月の季語です。降るそばから解けてゆきます。時行が奪還した幕府のようです。中先代の乱は、日本史に決定的影響を与えた戦いでした。この中先代の乱の直後に後醍醐天皇足利尊氏の間で建武の乱という戦いが起き、「天皇の最後の全国的単独政権」である建武政権の崩壊に繋がったからです。建武の乱は尊氏が勝利して室町幕府を開きました。しかし、その直後に後醍醐は吉野で南朝を開き、南朝室町幕府北朝との南北朝の内乱(1336年 - 1392年)が発生しました。この戦いで、時行は後醍醐天皇方の南朝に帰順し朝敵勅免を得ました。

習字は、「三度目ぞ」はスッキリと、「イザ!鎌倉じゃ」は強く、「春の雪」は融けそうに、というつもりで書きました。


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