川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

末黒(スグロ)葦 244 フェリペ4世

朝、一人で海沿いを走って来ました。走っていると、50代の僕が走っている!と錯覚します。不思議です。

「世界史1200人」244 フェリペ4世(1605〜1665)

スペイン王。中世の封建制を色濃く残したままであったスペインは、国民国家の形成という点で、後進国であったはずのイングランドやオランダ、あるいはフランスに決定的に後れを取ることになる。結果としてポルトガルが独立し、ウェストファリア条約でオランダも独立させるなど、スペインの威信を完全に失い、凋落を加速させた。しかし、フェリペの性格は至って善良で国民に愛された。ベラスケスやルーベンスを保護して傑作を数多く描かせ、当代随一の目利きとしてヨーロッパ最高の美術コレクションを築き、後のプラド美術館の礎とした。(スペイン黄金時代美術)

「政治より芸術が好き末黒(スグロ)葦 フェリペ4世 に 端遊」

末黒(スグロ)葦が2月の季語です。野焼きした黒野の下から、顔をのぞかせる新芽です。黒野を政治・戦争に、新芽を芸術に掛けました・・・ウェストファリア条約は、ドイツを中心に行われた三十年戦争(宗教戦争)の講和条約として結ばれたもので、最初の国際条約といわれます。スイス・オランダの独立が認められ、カルヴァン派が承認されました。

習字は、「政治より」は弱く、「芸術が好き」は強く大胆に、「末黒葦」はスッキリと、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20230209112130j:image