川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

猪 金川トヨ子

朝、今日は一日中雨のようなので家でバイクを漕ぎました。キースジャレットは沢山名盤を出していますが、聞きなれたソロコンサートが一番しっくり来るようです。

今日の川柳は「女たちの20世紀」より、独学で医者になった金川トヨ子。台湾に生まれるが、小学生の時に母が亡くなり、弟をおぶって学校へ行った。看護婦生徒募集に資格もなかったが受験して合格。20歳で看護婦となり、助産婦試験に合格し、23歳で陸軍病院の婦長に成る。27歳頃、外地限定の医師免許が得られると聞き、睡眠時間を削って合格。戦後、八丈島助産婦として開業。焚き付けようの古新聞で外地医師も国家試験に合格すれば医師になれると知り、週一度の船便で東京に行き、試験まで二日、本屋に事情を話し、食事もせず、立ち読みして合格、32歳の秋だった。

「医者に成る猪の如ドッドドー 金川トヨ子 に感じて 端遊」

猪が10月の季語です。トヨ子はまさに猪突猛進です。猪突猛進は失敗に終わることが多いようですが、トヨ子の運を引き付ける努力には頭が下がります。この後、外科も独学で取得しています。


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