川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

僕のアーカイブ 19/23

休日は、もう少し僕の別の「唄とお面のブログ」から川柳と習字の分を載せます。

8月3日

島は台風4号のため午前中は大荒れでした。午後は雨風ともに弱くなり、嫁さんは防風戸の掃除に大活躍でした。僕は椎名誠の本を読んでいました。今度の台風は小さかったので雨の恵みを貰った感じです。

今日の川柳は「女たちの20世紀」より、女優・歌手として活躍した松井須磨子。長野県に生まれ15歳で東京に出て裁縫学校に通い、21歳から結婚・離婚を繰り返す。この間女優を志し、鼻が低いと養成学校から拒否されると、当時最新の鼻に蝋を入れる手術を受け、25歳でオフィーリア役、ノラ役で大当たりをとる。しかし訳者・演出者の島村抱月との不倫が発覚し、協会を脱退して芸術座を興す。財政的危機に陥るが「復活」が大当たりし、須磨子が歌う「カチューシャの唄」も大ヒットする。しかし期待された矢先に抱月が急死し、2ヶ月後追うように須磨子も自殺する。遺言で抱月と同じ墓に入ることを希望していたが叶わなかった。

「身も鼻も歌に芝居に鳳仙花 松井須磨子に感じて 端遊」

鳳仙花が8月の季語です。鳳仙花には「私に触れないで」「短気」「燃えるような愛」など激情的な花言葉があり須磨子的です。鼻に入れた蝋は後年体温でも柔らかくなり、曲がったり激痛を走らせたりしたそうです。

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