川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

桜草 145 菅原孝標女(ノムスメ)

朝、右下と左上の歯茎が腫れて、口を大きく開けられない・指が歯に当たると痛い、という状況でした。幸い隣町のランは休みになったので、近くの海沿いをランではなくジョグして来ました。

 「日本史1200人」の第145番の菅原孝標女(1008〜1059)です。

貴族の女性。「蜻蛉日記」の藤原道継母の姪。13歳で父の任地・上総から帰京する旅に始まり、宮仕え・結婚・夫との死別などの回想録であり、女の人生の物語である「更級日記」で有名である。旅の翌年に上京した伯母から「源氏物語」五十余巻などを貰い、昼夜を問わず読み耽った。夢に僧が出てきて(女人成仏が説かれている)「法華経・第五巻を早く習え」と言うが、心にも掛けず物語を読みふけったことを、後年更級日記の中で、「まづ いとはかなく あさまし」と批評している。

「桜草夢見る乙女尼様に 菅原孝標女(ノムスメ) に感じて」

桜草が4月の季語です。花言葉は「初恋・憧れ」です。「源氏物語」を読み耽った孝標女に掛けました。五井駅東口前(千葉県市原市)に銅像があります。笠をかぶり虹の上を歩く銅像は、父親たちと上総国から京の都へと上京する数え年13歳の孝標女をモチーフにしていますが、夢見る乙女のようです。

習字は、「桜草」は控えめに、「夢見る乙女」は夢に包まれるように、「尼様に」は少し残念に、というつもりで書きました。


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