川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

守宮 9 メンカウラー

 朝、海沿いをロングランして来ました。今日は蝿が顔にイッパイやって来ました。馬たちも盛んに首を振っていました。

「世界史1200人」9 メンカウラー(前2500頃)

古代エジプト第4王朝のファラオでギザ第3ピラミッドの主である。脇の祭礼殿からは立像が見つかっている。ヘロトドスによれば、巨大なピラミッドを建造したクフとカフラーは暴君であり、過酷な統治を行われていたが、メンカウラーが王となると慈悲深い統治に一変し、そのためその建造したピラミッドもクフの半分の高さにも満たない大きさに留めたと伝えている。しかし、メンカウラーの善政は神々を否定したものとみなされた。神々はメンカウラーを許さず、その統治を残り6年と定めた。メンカウラーはその運命に抗い、王宮を夜も明かりで満たして昼夜を無くし、期限を伸ばそうとしたのだが、神託の通り6年後に死亡した。

「慈悲は悪と神は言った守宮泣く メンカウラー に 端遊」

守宮(ヤモリ)が6月の季語です。高温多湿の南国に住む、トカゲに似た爬虫類です。家守とも言われ我が家にも住んでいます。そう言えば、何となく不合理な鳴き声なので使いました。実際に知られているところでは、メンカウラーの統治は28年間にも及びました。彼のピラミッドはクフに比べて70mと半分以下の高さですが、当初の予定はわずか30mだった判明しました。

習字は、「慈悲は悪」は曲線的に強弱を付けて、「と神は言った」は直線的に強弱を付けて、「守宮泣く」は不思議な感じに、というつもりで書きました。


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