川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

五月闇 10 ツタンカーメン

 朝、隣町のランは休みにしました。少し雨模様でしたが、海沿いをジョグして来ました。帰ってきたら土砂降りで、また止んで・・・台風の影響かな・・・

「世界史1200人」10 ツタンカーメン(前1342〜前1323)

古代エジプト第18王朝のファラオで前1333〜前1323年の10年間在位した。虚弱な王子であったが、10歳前後で王位に就いた。伯父のアメンホテプ4世が改革事業の途中で死去したために、反改革の神官らに傀儡として擁立されたものでる。ファラオの権威は衰えることになり、ツタンカーメンの死後、王位は王家の血を引かない大臣や将軍たちによって引き継がれてゆくことになる。無傷の王墓からは、黄金のマスクをはじめ、まばゆいばかりの埋葬品が出土した。ミイラのDNA鑑定とCTから、王は骨を患っており、足を骨折したうえマラリアにかかり、亡くなったと見られている。

「五月闇マスク外して化けて出る ツタンカーメン に 端遊」

五月(サツキ)闇が6月の季語です。梅雨の季節は重く雨雲が覆い、真っ暗闇です。エジプトにも真っ暗闇はあり、そんな時には、神官らに化けて出たかったのではと思いました。ツタンカーメンの墓が発掘されてからというもの、スポンサーはじめ関係者の急死や不遇な死が連続したため、「ファラオの呪い」ではないかという伝説が広まりました。2011年、スイスの研究機関によりツタンカーメンの属するY染色体ハプログループが、現在の西ヨーロッパの住民に見られる父系血統で、現在のエジプト人にはほとんど見られないタイプであることが分かりました。

習字は、「五月闇」はスッキリと、「マスク外して」は控えめに、「化けて出る」は大胆に強弱を付けて、というつもりで書きました。「化けて」は棺から出てくるイメージです。


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