川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

神迎え 184 ユーグ・カペー

今日は手術の日です。一昨日から粥、昨日は朝食のみで腸洗浄で、お腹が空くはずですが、不思議と感じません。

184 ユーグ・カペー(938?〜996)

フランス王、カペー朝創始者。ルイ5世が崩御すると、大司教アダルベロンが「王位は世襲ではなく気品と英知で選ばれるべき」として、選挙でカペーが王に選出された。しかし選挙はカペーに不都合なので、自らの即位の年に子のロベールを共同統治者として戴冠させた。この疑似世襲は以降6代にわたり踏襲された。カペーは多くの子孫を残し、以後男系で血統を繋げ、フランス革命からナポレオンの時代を除いた七月王政まで、800年以上フランスの王権を保った。現在のスペイン・ルクセンブルクの各王室もユーグ・カペーの傍系の子孫である。

「神迎え機知と英知の疑似世襲 ユーグ・カペー に 端遊」

神迎えが11月の季語です。出雲帰りの神々を迎えることですが、大司教に掛けました。また「気品と英知」を「機智と英知」にしました・・・史家の多くはこのユーグ・カペーの王位継承をもってフランク王国が終わり、フランス王国が始まったと解釈しています。なお「カペーcapet」は、俗人修道院長が羽織った短いケープのことで、そのあだ名が後に家名となりました。

習字は、「神迎え」はスッキリと、「機知と英知の」は大胆に、「疑似世襲」はくどく、というつもりで書きました。手術の朝に書いた記念の習字です。


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