川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

台風 82 アグリッパ

 一昨日・昨日と「透明人間の告白」を読んで寝不足です。で、朝はゆっくり走って来ました。シャワーを浴びて体重を測ったら53.1kgと先週より0.8kg増えました。猛烈な台風14号が島に向かっています。

「世界史1200人」82 アグリッパ(前63〜前12)

古代ローマの軍人、政治家でローマ帝国初代皇帝アウグストゥス(尊厳者・オクタウィアヌス)の腹心。のちにアウグストゥスの娘婿となる。早いうちから軍務に就き、ローマ内戦ではカエサル派に属して元老院派と戦った。彼の働きはカエサルの目に留まり、紀元前45年にオクタウィアヌスと引き合わされる。二人は同年代でもあったので、同様な教育を受け親しい友人となる。そしてカエサルがローマで次々と政策を挙げて行く中で、アグリッパとオクタウィアヌスはともにギリシアのアポッロニアに遊学することになった。そして彼らがギリシアに旅立って4ヶ月後にカエサルが暗殺された。オクタウィアヌスがローマへと赴くとカエサルの後継者となったことを知らされる。こうしてアグリッパは、友人オクタウィアヌスの腹心として政治の表舞台に立つことになった。軍略に弱点があるオクタウィアヌスを補佐し、アグリッパが代理の最高司令官という形で、内戦や海戦などを制した。

「戦(イクサ)なら俺は台風何でも来い アグリッパ に 端遊」

台風が9月の季語です。アグリッパの心意気です。病弱なアウグストゥスとしては、自分の後継者として病気知らずのアグリッパを中継ぎにし、その後アグリッパの子である自分の孫たちに帝位を継承させようとしていたようです。しかし皮肉にも病弱だったアウグストゥスが長命し、一方アグリッパや孫たちは次々に逝去し、アウグストゥスは血のつながりのないティベリウスを養子にせざるを得なくなりました。

習字は、「戦なら」はサラリと、「俺は台風」は強く、「何でも来い」は粘っこく、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20210910091540j:image