川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

蟷螂 83 コンスタンティヌス

 台風14号は心配した程には何事もなく過ぎ去り、今日の朝は海沿いを走ることが出来ました。それでも、頭くらい大きい石が道路に上がっていました。帰ってから嫁さんと、防風戸やガラス窓やエアコン室外機そしてバイクなどを水洗いしました。

「世界史1200人」83 コンスタンティヌス(274〜337)

古代ローマの皇帝。ローマ皇帝ディオクレティアヌスに従って各地で戦歴を重ね、父・コンスタンティウス・クロルスの死により、306年に西の副帝として即位した。その後、帝位を狙う候補者を討ち破り正帝となった。まず313年にミラノ勅令を発して、キリスト教をはじめとする全宗教を公認した。もはや帝国全土に広まったキリスト教を、迫害するのは得策ではないとしての、方針転換だった。そして中央集権化のため、多くの教会指導者を集め、教義解釈を統一する「公会議」をニケーアで催した。コンスタンティヌス自身も、後にキリスト教に帰依し、臨終の床で洗礼を受けた。政策としては、官僚制度の整備、貨幣制度の改革、財政安定のための市民の身分・職業の固定化があげられる。また、小作農がその土地から離れることを禁ずる法律もつくった。晩年は一族間の不和にも苦しみ、殺人ともいわれるほどの処刑を行い、妻と子の処刑も行った。

「蟷螂やキリスト信じ人殺す コンスタンティヌス に 端遊」

蟷螂(トウロウ)が9月の季語です。鎌のような前肢を持つカマキリで、残忍なイメージがあり、晩年のコンスタンティヌスに掛けました。彼は、神・イエス聖霊は本質的に同一(三位一体説)とするアタナシウス派を正統と定めました。その結果、イエスは神ではないとしたアリウス派は異端となりました。

習字は、「蟷螂や」はスッキリと、「キリスト信じ」はデザイン的に、「人殺す」は大胆に、というつもりで書きました。


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