川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

牛蒡引く 116 ストラボン

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。それから、西銘大臣の就任激励会、立会演説会に行って来ました。

「世界史1200人」116 ストラボン(前64〜後21)

ギリシアの地理・歴史学者で「地理学の父」といわれる。最初は小アジアのニュサに学び、後にローマにて哲学と地理学を学んだ。哲学の立場としては、アリストテレス派、後にストア派になり、政治的には、ローマ帝国を支持していた。ストラボンの生涯は旅に特徴付けられる。その範囲は西はイタリア半島西岸のトスカナ、南はエチオピアに及ぶ。地中海沿岸諸都市のみならずエジプト、クシュなど内陸にも旅し、その見聞を元に17巻からなる「地理誌」(Geographica)を著した。その多くは現存しており、地中海沿岸の都市の詳細な叙述で知られ、地域の記載のみならず歴史やその都市の伝説にまで触れて、当時の歴史・地理を知る上で重要な書物である。また、「地理誌」を上回る全47巻からなるとされる「歴史」(Historica hypomnemata)も著したが、ほとんど散逸してしまった。

「果て迄も地理と歴史の牛蒡引く ストラボン に 端遊」

牛蒡引くが10月の季語です。春蒔きの牛蒡は地下1mにも根が成長します。知識を深く掘り下げる意味で使いました。ストラボンの「歴史」と「地理誌」の執筆の背景には、アレクサンドロス大王によって知られることとなった東方世界と、ローマ人によって統合された西方世界が当時の西洋人によって知られる人類世界のほぼ全てを占めていたことから、「人類世界の歴史(時間)と地理(空間)」の全てを記すという関心があったと推測されています。

習字は、「果て迄も」はそんな感じに、「地理と歴史の」は曲線的に、「牛蒡引く」は直線的に強く、というつもりで書きました。


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