川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

炬燵猫 144 アウグスティヌス

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。起きた時から、休みたいなァ〜と思いながら走りました。

「世界史1200人」144 アウグスティヌス(354〜430)

古代キリスト教会最大の教父といわれる。北アフリカヌミディアで、ローマ帝国の官吏の子として生まれ、頭脳明晰で学校でも抜群の成績であったが、青年期の生活は乱れ、肉欲と理想の板挟みで、もがき苦しんだ。マニ教に帰依した時期もあったが、ミラノで司教からキリスト教を学び、キリスト教への回心を決意した。アフリカへ戻ると自らも司教となり、キリスト教正統教義の一本化に力を注ぎ、カトリック教義の確立に貢献した。アウグスティヌスの思想は西洋哲学に多大な影響を与えた。特に後世に大きな影響を与えたのは人間の意志あるいは自由意志に関するものである。その思想はショーペンハウアーニーチェにまで影響を与えている。一言でいえば、アウグスティヌスは人間の意志を非常に無力なものとみなし、神の恩寵なしには善をなしえないと考えた。この背景には、若き日に性的に放縦な生活を送った自身の悔悟と、原罪を否定し人間の意志の力を強調したペラギウスとの論争があった。

炬燵猫恩寵を背に丸くなり アウグスティヌス に 端遊」

炬燵(コタツ)猫が12月の季語です。神の温かい恩寵に身を委ねるアウグスティヌスをイメージしました。アウグスティヌスは圧倒的に人気があったため、自然な流れで聖人となり、1303年に教会博士とされ、カトリック教会においては「最大の教師」とも呼ばれ重要視されます。ただし原罪と人間性の脆さ・弱さに関する教理、および恩寵の必須であることを巡っては、しばしば極端に走ったとも指摘されます。

習字は、結果として「恩寵」はスッキリ、それ以外は弱くとなりました。「背に」はちょっと媚びた感じです。


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