川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

天高し 164 クヌート

 昨日は島の友と会い、嫁さんと三人で国立博物館を見て、上野アメ横で飲みました。本当に楽しい時間でした。

「世界史1200人」164 クヌート(995?〜1035)

ノルマン系デーン人。父からイングランド王位(デーン朝)、兄からデンマーク王位を継承した。さらに聖オーラフを破ってノルウェー王となり大海洋帝国を建設した。スカンディナヴィアの敵を服従させたクヌートは、神聖ローマ皇帝即位式に招待を受けることができた。ローマへの訪問は大成功で、クヌートは「皇帝にとって重要であり、ペテロと親密であり」と称賛されている。キリスト教世界の時代では、神に好かれているとされる王は、教会や民衆だけでなく、対立者・敵対者に対しても強い立場にあった。クヌートはアングロ・サクソンの伝統を尊重しながら集権化を図ったが、死後に帝国は崩壊した。

「海原に向かう敵なし天高し クヌート に 端遊」

天高しが10月の季語です。秋の高く澄んだ空です。広々と向かう敵なしであれば、空まで高く見えます・・・クヌートの息子たちが彼の死から10年以内に死亡していなければ、また、彼の死の8ヵ月後に結婚した唯一の娘が、神聖ローマ帝国の皇后になる前に死亡していなければ、クヌートの治世はイングランド・スカンディナヴィア間の完全な政治連合、そして神聖ローマ帝国北海帝国の基礎となっていたかもしれません。

習字は、「海原に」はサラリと、「向かう敵なし」は強く、「天高し」はおおらかに、というつもりで書きました。


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