川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

日記買う 143 マティア

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。涼しいせいもあり快適に走ることが出来ました。

「世界史1200人」143 マティア(30頃)

ユダの脱落後に選ばれて使徒となった。イエスの復活後、エルサレムに戻ってきた使徒たちはペテロを中心に、イスカリオテのユダに代わる使徒をたてることにする。使徒が11人では不完全であるというのは使徒たちをイスラエルの十二部族になぞらえているからと思われる。そこで、洗礼者ヨハネの洗礼から、イエスの昇天までの間、イエス使徒たちと共にいたものの中から新たに一人を選び出すことにする。その候補者はユスト・バルサバと、もう一人はマティアであった。祈ってくじをひくとマティアの名が出たので、彼が十二人目に加えられた。彼についての記録は、ほとんどないが、ベツレヘムで身分の高い家柄に生まれ、律法や預言書に精通し、人徳のある人で、最初からイエスの弟子であったと伝えられている。ところがこの後、マティアの名前は新約聖書から消えてしまう。伝承によればエルサレムユダヤ人によって石うちの刑にあい、斬首されたとも伝えられる。

「補欠でも今日からは使徒日記買う マティア に 端遊」

日記買うが12月の季語です。名誉の使徒に選ばれて、伝記になるのではと、張り切って日記を買うマティをイメージしました。現代では、くじ引きと言えば、単なる確率や偶然、運などのイメージがありますが、ユダヤ教キリスト教では、偶然はあり得ず、全ては神のコントロールによって起こると考えられていました。つまり、くじ引きの結果は神の判断であり、最善の結果であると見なされていました。ちなみに、イスラエル王国の初代王もくじ引きで選出され、サウルに決定しました。

習字は、「補欠でも」は少し弱く、「今日からは使徒」は元気に、「日記買う」は嬉しく、というつもりで書きました。


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