川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

秋深し 165 フィリップ4世

 今日は大腸がん検診の結果が出ました。何もないと思い、英語・エクササイズ・ランをしてから病院に行きましたが、結果はがんでした。手術の方向で血液・CT・レントゲンなどの検査を行いました。明日は胃カメラで来週の火曜日に外科外来、そこで手術の日が決まるようです。大病院で良かったと思いました。

「世界史1200人」165 フィリップ4世(1268〜1314)

フランス王。13世紀当時、十字軍の失敗などによりローマ教皇の権威は失墜していた。フィリップ4世は絶対王政化を進めるため聖職者への課税を決定したが、これがローマ教皇と対立することになった。国内の支持を固めたフィリップはローマへ出兵し教皇を幽閉した。教皇は憤死したため、フランス人のクレメンス5世を擁立し、教皇庁を南仏のアヴィニョンに移して監視下に置いた。さらにテンプル騎士団を異端として解散させ、その莫大な資産を没収した。後世「教皇を憤死させた王」として一部より悪評を得るが、中央集権化を進めて近代的な国家形成の先がけとした。「ワシミミズクのような人物。このうえもなく美しいが、とりえのない鳥である。ただ黙って人を見つめるだけなのだから」という人物評のとおり、控えめで寡黙な王であった。

「寡黙でも教皇憤死秋深し フィリップ4世 に 端遊」

秋深しが10月の季語です。教皇が憤死したのは1303年10月11日です・・・フィリップ4世がローマ教皇アヴィニョンに置いたことに対し、ドイツ皇帝とイギリス王は、別の教皇をローマに擁立して正統を主張しました。その結果、教会大分裂(大シスマ)がおこり、教皇の権威は更に失墜しました。

習字は、「寡黙でも」はサラリと、「教皇憤死」は強く、「秋深し」は控えめに、というつもりで書きました。


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