川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

クリスマス 217 アリエノール・ダキテーヌ

明け方、肩が痛くて起きてしまいました。幸い薬を塗ったら和らぎました。体が硬いなァ〜・・これから3日間は一日中雨のようです。今日で今年のブログは終わりです。

「世界史1200人」217 アリエノール・ダキテーヌ(1122〜1204)

フランス王妃、イングランド王妃。南仏の大領主の相続人で、中世盛期の西欧において最も裕福な女性の一人であった。15歳でフランス王ルイ7世の王妃となるが30歳で離婚し、後のイングランド王ヘンリ2世の王妃になった。祖父譲りの魅力があり陽気だが傲慢で、生真面目なルイ7世をそそのかして治世に影を落とし、次々と問題を引き起こした。ヘンリ2世との2度目の結婚では夫と共に助け合って広大な帝国を統治した。この頃には若い頃の軽薄さは薄れたが、やがてヘンリ2世に愛人が出来ると別居で破局した。以後自立および自領を子供たちへ与えることを新たな目標に据えて夫へ反抗し、幽閉されても変わらず、かえって精神を研ぎ澄まし広範な視野と思慮深さと優しさも身に着けた。

破局して幽閉されてクリスマス アリエノール・ダキテーヌ に 端遊」

クリスマスが12月の季語です。幽閉されてからクリスマスを祝ったようです・・・アリエノールは吟遊詩人を庇護して多くの文芸作品を誕生させ、洗練された宮廷文化をフランス、イングランドに広めた存在として知られます。子孫が各地の君主及び妃となったことから「ヨーロッパの祖母」と呼ばれます。

習字は、「破局して」は弱く、「幽閉されて」は強く、「クリスマス」は静かに、というつもりで書きました。


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