川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

目借り時 296 ブーヴェ

金曜日の安藤豐邨展は素晴らしいものでした。豐邨さんとお話もできて、僕の習字の方向性のヒントも頂きました。今日の朝は、いつものように善福寺川沿いを走ってきました。

296 ブーヴェ(1656〜1730)

フランス・イエズス会宣教師、中国名・白進。中国に派遣され、康熙帝の宮廷で西洋科学を教えた。その後、ルイ14世への遣使としてフランスに行き、多くの宣教師とともに中国に帰還し、後は皇太子の教育にあたり、北京で没した。ブーヴェは清朝に数学・天文学などの学術を伝えたほか、大規模な実測地図である「皇輿全覧図」の作成にかかわった。また、フランスで出版した「康熙帝伝」は、中国の事情をヨーロッパへ伝えることになった。

「神と地図康煕伝もじゃ目借り時 ブーヴェ に 端遊」

目借り時が4月の季語です。春のうつらうつらする時は、蛙に目を借りられるようだ、と古人は喩えました。句では、地図も伝記も作るので目を借りなくちゃ・・・ブーヴェはライプニッツに六十四卦(先天図)を送りました。これはライプニッツの二進法に関する論文に使用されました。一方、ブーヴェは「易経」などの中国の経書の中に聖書の真実が隠されていると考えていました。

習字は、「神と地図」は拙く、「康煕伝もじゃ」は素朴に、「目借り時」は楽しく、というつもりで書きました。


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