川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春の夜 294 アダム・シャール

朝、善福寺川沿いを走ってきました。今日は嫁さんが昔の習字の先生の展覧会に出かけるので、僕はランチを思案中です。

294 アダム・シャール(1591〜1666)

ドイツ・イエズス会宣教師・天文学者、中国名・湯若望。明に派遣され、月食の予測を的中させ朝廷に招かれた。他の宣教師や中国人学者と協力して西洋天文学書を翻訳し宮廷に提出した。その傍らで望遠鏡や大砲なども製造した。明が滅び、清の時代となったが、北京にとどまり清朝に仕えた。天文学書の略本を提出し、時憲暦として施行された。天文台長官に任じられたが、旧来の天文学者の嫉妬を買った。一時は収監され死刑宣告を受けたが、かろうじて釈放され、翌年、北京で客死した。

「ほら月が!で神様も!と春の夜 アダム・シャール に 端遊」

春の夜が4月の季語です。春の夜は美しく妖艶です。月食的中のついでに神様も信じてね、という感じです・・・時憲暦は清王朝が滅亡して中華民国が成立するまで使用されました(中華民国グレゴリオ暦を採用)。なお、今でも春節の日は、時憲暦をもとに決定されています。

習字は、「ほら月が!」は明るく、「で神様も!と」は恥ずかしく、「春の夜」は美しく、というつもりで書きました。


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