川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

秋扇(シュウセン) 410 ラヴォワジエ

朝、善福寺川沿いを走ってきました。隣の家の解体工事は後片付けに入っているようです。

「世界史1200人」410 ラヴォワジエ(1743〜1794)

フランス、化学者・貴族。裕福な弁護士である父の下に生まれ、莫大な遺産を引きついだ。化学反応の前後では質量が変化しないという「質量保存の法則」を発見した。また「燃焼」について従来説を退け「酸素との結合」と説明した。さらに著作「化学原論」を出版し、現在の元素に相当する33の単一物質のリストを示した。「近代化学の父」と称される。彼は裕福であったが自分の資産を有利に運用しようと、25歳頃より徴税請負人の仕事に就いた。これがフランス革命後に命取りになり、革命裁判所において死刑の判決を下された。弁護人は科学上の実績を持ち出して弁論を行ったが「共和国に科学者は不要である」とされ、その日のうちにギロチンで処刑された。

「秋扇(シュウセン)よ!化学の父も不要者 ラヴォワジエ に 端遊」

秋扇(シュウセン)が9月の季語です。季節外れの扇は急に古びて見えます・・・「ラヴォワジエにとって実験とは"道楽"である」と物理学者の小山慶太は述べています。週に1日は実験に耽り、彼はその1日を"幸福の1日"と呼んでいました。

習字は、「秋扇よ」は弱々しく、「化学の父も」はズッコケて、「不要者」は寂しく、というつもりで書きました。


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