川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

秋思 417 ヒューム

朝、善福寺川沿いを走ってきました。寒いかなァ〜と心配だったのですが大丈夫でした。

「世界史1200人」417 ヒューム(1711〜1776)

イギリス、歴史家・哲学者。ロックの経験論を引き継ぎ、知識の起源を知覚によって得られる観念にあるとした。しかし「手で机をたたく→音が出る」との予想(因果関係)は、「たたくことによって音が出る」のか知覚(観察)できないとし、因果関係とは「ものの捉え方の習慣あるいは癖」にすぎないとした。結果的に人間の知および経験論の限界を示した。後世のドイツ哲学のカントは「哲学を独断論の浅瀬に乗り上げることから救ったが、懐疑論という別の浅瀬に座礁させた」と批評している。

「音が出る見える見えない秋思ぞよ ヒューム に 端遊」

秋思(シュウシ)が10月の季語です。移ろいゆくものを思うことです。音が見えたら知識になるのかな・・・20世紀の分析哲学バートランド・ラッセルは、因果関係の必然性を否定したヒュームの懐疑論を克服した哲学は、カントをはじめとして、いまだに現れていないとの見解を示しています。

習字は、「音が出る」は明るく、「見える見えない」はそれなりに、「秋思ぞよ」はサラリと、というつもりで書きました。


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